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フォームは大人になってからも矯正できるか

ジュニア時代からの長い癖。コーチからも「今さら直すのは難しい」と言われたフォームを、社会人になってから理論的に分析して矯正した記録。

「長年の癖は直らない」「今さらフォームを変えると一時的に打てなくなるから怖い」
そう思っていませんか?私もそうでした。

テニス歴は長いものの、ジュニア時代は「週1プレーヤー」で、基礎をしっかり教わらないまま自己流で打っていました。そのまま高校・大学と続けてきましたが、あるレベル(上級者)と対戦すると、どうしてもボールの威力負けする。

コーチ仲間にも「フォームを直した方がいい」と言われたけど、「今さら無理だろうな」と半ば諦めていました。

でも、一念発起して挑戦してみたら、時間はかかりましたが矯正できたんです。今回は、20年来の癖を直した経験について書いてみます。

「変なクセ」がついていた

ジュニア時代は週1回のスクールに通う程度で、基礎をおろそかにしたままラリーばかりしていました。
その結果、体を使わずに腕だけで打つ「手打ち」が完全に定着してしまいました。

「フォアハンドの時、腕だけで打っているね。体の回転を使った方がいいよ」

言われてみれば、確かに腕だけでラケットを振っていた気がします。体はほとんど動かさず、手打ちになっていたんですよね。

でも、それで一応ボールは返せていたので、「まぁいいか」と思っていました。

フォームの限界を感じた時

問題が出てきたのは、中級レベルの人と試合をした時です。

相手の速いボールに対して、手打ちだと全然力が伝わらない。押し負けてしまって、ボールが浅くなる。その浅いボールを相手に攻められて、ポイントを取られる。

「このフォームじゃ、これ以上は上達できないかも」と思いました。

「大人でも矯正できる」と信じて挑戦

悩んだ末、フォーム矯正に挑戦することにしました。

正直、最初は「もう20年もこの打ち方だし、今さら直せないんじゃないか」と不安でした。子供の頃から染みついた癖を直すのは難しいと思っていたんです。

でも、コーチが「大人でも矯正できるよ。ただし、時間はかかるけど」と言ってくれたので、信じてみることにしました。

フォーム矯正で意識したこと

実際にフォームを直す過程で、いくつか気づいたことがあります。

1. 「一度壊す」覚悟が必要

フォームを直すということは、今までできていたことが一時的にできなくなるということです。

最初の1ヶ月は、本当にひどかった。体の回転を意識すると、タイミングがずれてミスが増える。ボールがまともに入らない日もありました。

「やっぱり直さない方が良かったかな」と何度も思いました。でも、ここで諦めたら元の変なフォームのままだと思って、我慢しました。

2. スロー練習が効果的だった

一番効果があったのが、ゆっくり打つ練習です。

コーチに球出しをしてもらって、とにかくゆっくり、正しいフォームで打つ。スピードは気にせず、体の回転を意識しながら打つ。

最初は「こんなゆっくりで意味あるのかな」と思いましたが、2週間くらい続けたら、体が新しい動きを覚えてきた感覚がありました。

3. 動画撮影で客観視する

もうひとつ効果的だったのが、自分のフォームを動画で撮ることです。

スマホで友達に撮ってもらって、後で見返す。すると、自分では「体を回している」つもりでも、実際にはまだ手打ちになっていることが分かったりする。

この「つもり」と「現実」のギャップを埋めることが、フォーム矯正には大事だと感じました。

矯正にかかった時間

自分の場合、新しいフォームが「自然に出る」ようになるまで、3ヶ月くらいかかりました。

最初の1ヶ月は、意識しないと元のフォームに戻ってしまう。2ヶ月目くらいから、少しずつ新しいフォームが定着してきて、3ヶ月目でようやく「無意識でも新しいフォームで打てる」ようになりました。

ただし、これは週2回、1回2時間の練習を続けた場合です。人によって、もっと早い人もいれば、もっと時間がかかる人もいると思います。

矯正後の変化

フォームを直してから、明らかにボールの質が変わりました。

以前は腕だけで打っていたので、ボールに力が乗らなかった。でも、体の回転を使えるようになってから、同じスイングスピードでもボールが重くなった気がします。

相手に「ボール重くなったね」と言われた時は、嬉しかったです。

大人がフォーム矯正する上での注意点

自分の経験から、大人がフォーム矯正する時の注意点をまとめてみます。

1. 焦らない

子供と違って、大人は体が硬くなっているし、クセも強い。すぐには直らないことを理解して、焦らずに取り組むことが大事だと思います。

自分も、最初の1ヶ月は「本当に直るのかな」と不安でしたが、続けていれば必ず変わります。

2. 一度に全部を直そうとしない

フォーム矯正をする時、あれもこれも直そうとすると混乱します。

自分の場合、「体の回転」という1点だけに絞りました。グリップとか打点とか、他のことは後回し。これが良かったと思います。

3. 「できていた時の感覚」を忘れない

フォーム矯正中、ミスが増えて落ち込むことがあります。でも、「元のフォームならできていた」という自信は持ち続けることが大事だと思いました。

一時的にできなくなっているだけで、新しいフォームが定着すれば、前より良くなる。そう信じることが大切です。

完璧を目指さなくていい

ここで大事なのが、「完璧なフォーム」を目指す必要はないということです。

プロみたいな美しいフォームじゃなくても、自分の体に合っていて、試合で使えるフォームであればOK。自分のフォームも、決してプロみたいに綺麗じゃないけど、以前よりは確実に良くなりました。

「完璧」を目指すとキリがないので、「前より良くなった」と思えれば十分だと思います。

まとめ

大人になってからでも、フォーム矯正は十分可能だと思います。

確かに、子供の頃から始めた人より時間はかかるかもしれません。でも、正しい方法で、焦らず取り組めば、必ず矯正できます。

もしあなたも「フォームを直したいけど、今さら無理かな」と思っているなら、一度挑戦してみてください。最初の1ヶ月は大変ですが、その先には今より良いテニスが待っています。

年齢は関係ない。やる気と時間があれば、誰でもフォームは直せる。そう信じています。

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Author

Shun Mizukami

テニス歴 20 年。ジュニア期から競技を続け、出版社での編集経験を経て、 現在はプレー経験と言語化の両方を生かして Next Point の記事を制作しています。 技術論だけで終わらず、次の練習で何を試すかまで落とし込める内容を重視しています。